映像!音楽!酒!釣り!私の道楽用語集 ~ パンク・ロック
70年代半ば頃、ニューヨークのアンダーグラウンドでは一種の反社会的芸術運動のようなものが起きていて、そんな中にパティ・スミスやトーキング・ヘッズもいた。当時ロンドンでSEXというブティックを経営していたマルコム・マクラーレンは、アメリカへ渡った際、そういう彼らに興味を持ち、一時ニューヨーク・ドールズのマネージャーとなる。マルコムは75年テレヴィジョンを脱退した、リチャード・ヘルをロンドンでデビューさせようと画策するが失敗。代わりに自分の店の店員や客を集めてセックス・ピストルズを結成させ、彼の破れたシャツ、逆立てた短髪、安全ピンルックなどを真似をさせた。そして、76年自らもマネージャーとなり「アナーキー・イン・ザ・UK」で、そのバンドをデビューさせた。ピストルズは瞬く間に、その安全ピン・ファッションや破壊的言動&行動で有名になり、産業化とともに保守化したロック界に大きな衝撃を与えた。当のピストルズはアルバム1枚のみを残し、アメリカツアー途中で早々に解散してしまったが、この影響からニューヨークとロンドンを中心に、続々とシンプルなロックンロールサウンドに反社会・反ロック的メッセージをのせたバンドがデビューし、一大ブームとなった。ストラングラーズ、クラッシュ、ザ・ジャム、エルヴィス・コステロ、ラモーンズなどがその代表。(HINE)