映像!音楽!酒!釣り!私の道楽用語集 ~ クロスオーヴァー
ジャズ・ロックがロックの楽器を使ったジャズ演奏であったのに対し、ジェフ・ベック(g)は70年代初頭より、ロック・ビートのままジャズやソウル的アプローチをロックに持ち込み、ジャズとのクロスオーヴァー・サウンドを模索していた。そして75年、ついに「ギター殺人者の凱旋」というアルバム発表によって、独自のサウンドを確立させた。もっとも、それ以前からジャズ界の帝王マイルス・デイヴィスらがジャズ側からのクロスオーバー・サウンドを模索しており、70年代にはいると、その門下の一派達が続々とロック的アプローチを示しはじめいた。中でもチック・コリア(kb)/アル・ディメオラ(g)/スタンリー・クラーク(b)によるスーパーバンドリターン・トゥー・フォーエバーやウェザー・リポートジョン・マクラフリン&マハビヌシュ・オーケストラなどがジャズ側からのクロスオーヴァー・サウンドを同時期に完成させ人気を得ていた。そしてこれらのサウンドを総称して「クロスオーヴァー」と呼ぶようになっていたが、後にクインシー・ジョーンズらが押しすすめるフュージョン・サウンドといっしょにされ「フュージョン」と呼ばれるようになっていった。(HINE)