映像!音楽!酒!釣り!私の道楽用語集 ~ 有機農業
・現在、お米をはじめとした作物のほとんどは化学肥料(窒素、リン酸、カリといった無機質物質を配合した肥料)を使って栽培されている。これは、労力の省力化が図れ、収穫量も伸びるというメリットがある。しかし、土そのものの栄養になるわけではない。また、近代農業は除草剤や農薬の使用により、草採りの苦労を軽減し、様々な害虫や病気から作物を守れるようになった。こうしたことは、農家の人手不足や社会の需要といったものに嫌でも対応せざるを得ない流れでもある。しかし、そうした薬類の使用は、その薬に抵抗力を持った害虫を生むことになり、よってさらに強い薬効のある薬が必要となり、イタチの追い駆けっことなっている。また、薬類の使用は田畑内の益虫(微生物=この微生物等が分解した肥料成分を作物の根が土中で吸収し、成長するわけで、よって肥沃な土地・土というのはこうした微生物が多くいる土をいうが、それ)をも殺してしまうことになる。いずれにしても、作物にとって良いこと(健全)ではなく、こうしたことは酒造好適米にも同じように起こっていることである。そこで、最近では有機農法にて自家で酒米を栽培している酒蔵(あるいは、そういう農家と契約している酒蔵)も徐々にではあるが増えている。自然との調和=環境問題が叫ばれて久しいが、人間の欲求~進歩とエコロジーの間には、まだ深くて暗い川が流れており、旨いお酒が呑めなくなるといったシッペ返しを自然から受けないよう、酒呑みの我々も一人一人が考える時代にきているわけである。