映像!音楽!酒!釣り!私の道楽用語集 ~ 縦型精米機
お酒を精米する時に用いる精米機。この精米機の開発は、昭和4年~5年とも8年頃ともいわれる。中に金剛ロールという砥石が回転しており、それによりお米の表面を削り取っていく。金剛ロールは、硬い金剛砂(カーボランダム)と長石を混ぜて成形~焼き固めたもので、金剛砂粒の大きさにより、各種のロールがある。それは、お米の種類や目的とする精米歩合によって使い分けるためである。たとえば、玄米の除芽、あるいは表面を粗削りする時は、目の粗いロールを高速回転で、また高精米をする時は、お米の水分が徐々に少なくなって割れやすくなるため、目の細かなロールを低速回転で、といった具合である。玄米の芽や表面の溝の取れ具合は、ロールの回転速度および抵抗のかけ方、そしてお米の流速によって決まる。現在は、コンピュータ制御によって作動されているが、そのソフトは酒蔵各々によって異なる。それは、同品種の酒造好適米であってもその年々によってでき具合が違い、また土地土地の気温・湿度、そして何よりも目的とする酒質により精米をコントロールしなければならないからである。ハード(精米機)は同一でも、ソフトは各酒蔵のマル秘なのである。この精米機の出現以来、より高いレベルの精米が可能となったが、それまでは横型精米機といって、ロール軸が横に取り付けられたもので、お米とお米の摩擦によって精米する機械を使用していた。ちなみに、新中野工業の「サミットN2」は30%以下の高精米を実現しているという。なお、玄米600kg(10俵)を、精米歩合75%にするのには約8時間、70%にするのには約10時間、50%にするのには約70時間以上もの時間がかかる。